がけっぷち萩野公介 競泳五輪派遣標準クリアに必要なもの
高地での泳ぎ込みは酸素が足りず、息継ぎがうまくいかないため、楽な泳ぎで練習を流す選手は少なくない。苦しい状況でも、乱れたフォームで泳ぎ続ければ、平地に戻っても記録の向上は望めないため、萩野は極限状態の中でがむしゃらに練習をこなし、安定した泳ぎを取り戻すしかないのだ。
五輪イヤーを迎えた萩野は上り調子だ。200メートル個人メドレーは昨年11月の東京都オープンで1分59秒35だったが、今月16日のコナミオープンでは1分59秒23と、わずかながらタイムを上げた。徐々にではあるものの、東京五輪派遣標準記録である1分57秒98に迫りつつある。
萩野はスペインで2秒近いタイムの短縮を目指す。