12球団ワーストの37失策…阪神は試合前練習から巨人と大差
首位に立つ巨人は50試合で12失策。投手力や打撃力以上にこの差は大きい。
■勝因はマシンガン打線にあらず
1998年に優勝、日本一を果たした横浜はチーム打率・277、642得点の「マシンガン打線」が勝因だと言われたが、監督だった私は今でも「投手を含めたディフェンス力の勝利」と思っている。捕手の谷繁元信、一塁の駒田徳広、二塁のロバート・ローズ、三塁の進藤達哉、遊撃の石井琢朗と内野手全員がゴールデングラブ賞を獲得。中堅の波留敏夫の守備にも絶大な信頼感を持てた。鉄壁の守備力があったからこそ、ストッパーの大魔神・佐々木主浩をはじめとするリリーフ陣が生きたし、そのディフェンス力があったからこそ、無駄な失点を防げ、マシンガン打線の威力が倍加した。
現在5位の阪神。今のままでは15年ぶりのリーグ優勝は見えてこない。