“電鉄のおもちゃ”元凶は星野仙一氏が看破した親会社の体質
阪神電鉄は2006年に、阪急ホールディングスの完全子会社に。「向こう10年間は『阪神タイガース』」というその10年間もとっくに過ぎ、シビアな阪急がのんびりした阪神を放置しておくはずがないともいわれたが、どれだけボロボロだろうと球団自体は黒字。儲けを生む打ち出の小づちだけに阪急サイドも自制しているらしい。
「関西の財界では、阪急以上に阪神の社長が注目される。大阪の話題はやっぱりタイガースですからね。負けが込んで球団経営が赤字に転落するようならともかく、阪急も財政面以外の部分にはしばらくクチを出さんでしょう」とは大手紙の経済部記者。
阪急の介入が期待薄では、親会社の球団へのスタンスも変わりそうにない。根っこの部分に問題があるのだから、2度の“クラスター”は起こるべくして起きたと言えそうだ。 =つづく