北京五輪開催に赤信号 テスト大会続々中止でぶっつけ本番
開催されてもドタバタは避けられない。
国際スケート連盟(ISU)は24日、来年2月のスピードスケート世界選手権をオランダのヘーレンフェインで実施すると発表した。この大会は、2022年北京五輪のテスト大会を兼ねて同月に北京で開催される予定だったが、コロナ禍により実施を断念。開催国が変更されたものだ。しかし、日本スケート連盟は選手を派遣しないことを決めている。
北京五輪のテスト大会といえば、来月に予定されていたフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル(北京)とショートトラックのワールドカップ(ソウル、北京)も中止になった。フィギュアGPファイナルに関しては、ISUは代替開催国を探している。
国際オリンピック委員会(IOC)は、北京五輪のテスト大会が次々に中止になり、何らかの措置を検討すると発表したものの、来年に延期された東京五輪もそうだが、それから約半年後に開幕(22年2月4日)する「冬の祭典」も開催できるかわからない。
北京五輪はウイルスが好む、「低温」「乾燥」の真冬に行われる。五輪関係者の間でも、「東京、北京と2大会連続の中止は十分あり得る」との声も聞く。