阪神で「4番・三塁」争い激化 佐藤輝が大山から奪う可能性

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 4番でまた打った。

 7日のDeNA戦、阪神佐藤輝明(近大)が大山の故障離脱により、2日以来の「4番・三塁」でスタメン出場。その2打席目、右腕中川のインハイの速球を振り抜くと、右翼上段へ今季10号ソロを放った。4番に座った試合では、2試合連続アーチとなった。

 新人選手の33試合目での10号到達は2003年の村田(当時・横浜=36試合)を抜いてドラフト制後最速。プロ野球の新たな歴史に名を刻んだ。今季10本塁打、26打点はともにリーグトップタイ。このままのペースでいけばシーズン43本塁打、113打点となる。シーズン当初から対応力を身につけている上に、今季の阪神はマルテ、サンズら巧打者が揃うだけに、その相乗効果も期待できる。ケガさえなければ、30本塁打、100打点の大台到達は決して夢ではないだろう。

 こうなると、気になるのが今後の佐藤の打順。阪神周辺では、「背中の張りで二軍調整中の大山が一軍復帰すれば、再び『6番・右翼』に戻るだろうが、このままのペースで打ち続けるなら、4番としても十分やっていける」との声が出ている。佐藤は4番だろうと涼しい顔で本来の力を発揮しているし、三塁は大学時代の本職だから右翼より守りやすいはずだ。

 まして、阪神の左打者で「4番・三塁」と言えば、ミスタータイガースである掛布雅之と重なる。大山不在の間の佐藤の活躍次第では、「4番・三塁」争いが本格化するかもしれない。

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