2005年福浦和也の激走でロッテは日本シリーズ出場を決めた
福浦の走力や、カットマンである遊撃の川崎宗則の肩や送球の正確さを考えれば、三塁で止めるのが無難といえた。しかし、この日は3併殺打を喫するなど、好機であと一本が出なかった。ここしかない、と決断した。福浦は城島健司のブロックをかいくぐり、逆転に成功。これが決勝点となり、1974年以来の日本シリーズ出場を果たした。三塁コーチを長くやらせてもらったが、一番のプレーだった。
2000安打を達成した福浦は今、二軍コーチとして後進の育成に励んでいる。自身がそうだったように、マリーンズを背負うような選手を一人でも多く育ててほしい。(つづく)