渋野・笹生に続きメジャーに挑む気概ある女子はいないのか
賞金ランク1位の小祝さくら(23)は「出ない予定」と言い、同2位・稲見萌寧(21)は「まだ決めていない。もうちょっと時間があるので考えてみたい」。同3位・古江彩佳(21)も「わからないです」と言葉少なだった。「全英にぜひ出てみたい」と声を弾ませ、目を輝かせたプロは一人もいなかったのだ。
「一番の理由はタフなリンクスコースではまともにプレーができないからでしょう」と評論家の菅野徳雄氏がこう続ける。
「かつて出場資格がありながら、寒さやプレー進行の遅い全英オープンを嫌った尾崎将司に『行こうよ』と催促したことがある。国内で何勝してもゴルフのレベルは上がらず、海外メジャーに勝つための力がつかないからです。それでも聞き入れられず、『それなら屋根付きのゴルフ場でプレーするしかないじゃないか』と叱った。コロナ禍で昔とは違うといっても笹生優花は渡米してメジャーに勝った。女子ツアーはいま国内で人気があるけれど、メジャーに挑戦しない選手が増えたら、いまの男子ツアーのように廃れてしまう」
メジャー出場権という特典を用意した大会主催者も拍子抜けだろう。