千代ノ皇は名横綱・千代の富士の薫陶を受けた与論島初の関取
入門4年目で十両昇進。この時は地元でパレードを行い、千代の富士と一緒にオープンカーに乗った。郷土の出世力士と大横綱の与論島上陸に、島は沸きに沸いた。8年目の2017年1月場所で新入幕を果たすも、足腰を痛めて2場所で陥落。さらに幕下にまで落ちるなど順調とはいかなかった。
「以前の千代ノ皇は力任せの相撲。178センチと上背はないが、筋肉がパンパンに張っている固太りタイプです。吊りを得意としており、200キロを超える力士を吊り上げたこともある。ただ、そんな相撲が災いして下半身を痛めた。現在は右四つ左上手という自分の型を身につけたことで、以前よりは安定感が出てきた」(若手親方)
すでに30歳だが、息の長い相撲生活を送れそうだ。
▽千代ノ皇 王代仁(ちよのおう・みよひと)
●本名は基(もとい)王代仁
●1991年5月、鹿児島県大島郡与論町出身
●178センチ、150キロ
●最高位は現在
●幕内力士にしては各段優勝に恵まれず、2019年に幕下Vを果たすまでは部屋でいじられていた。