巨人・丸の深刻不振はコロナ後遺症か…フィジカルトレーナーが指摘する「感覚受容器への影響」とは

公開日: 更新日:

「後遺症については、脳機能や集中力の低下、倦怠感、関節痛、筋肉痛、味覚や嗅覚障害、脱毛など、多くの事例が報告されていますが、コロナに感染したことのあるアスリートから興味深い体験談を聞きました。私が体を見ている陸上選手は『走っているときの体の感覚が以前と違う』というのです。テニス選手は『感染前と打感が変わった』と言いました。このような話は大学の運動部員からも聞きました」

■微妙な感覚のズレが…

 平山氏はさらに続ける。

「例えば、味覚や嗅覚の異常は、コロナ感染により耳、鼻、舌の感覚受容器の機能低下や麻痺が考えられます。運動中に感じる体感の変化については、客観的データではなく、選手の主観に基づいたものからの推論ですが、運動感覚や位置感覚などは、筋肉や腱、関節などの感覚受容器で感知する。そこが何かしらの影響を受けるのではないか。コロナ感染の後遺症の有無や症状は人によって異なります。丸選手の不振原因がそうだとは言えませんが、プロ野球選手の動体視力や、目と身体の協応動作などは非常に優れています。コロナの感染前と微妙な感覚のズレが生じていたとしても、不思議ではありません」

 強靱な体力をもつプロ野球選手に関して、「コロナワクチンの副反応も感染の後遺症も心配ありません」という専門家は今のところいない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…