巨人・丸の深刻不振はコロナ後遺症か…フィジカルトレーナーが指摘する「感覚受容器への影響」とは
「後遺症については、脳機能や集中力の低下、倦怠感、関節痛、筋肉痛、味覚や嗅覚障害、脱毛など、多くの事例が報告されていますが、コロナに感染したことのあるアスリートから興味深い体験談を聞きました。私が体を見ている陸上選手は『走っているときの体の感覚が以前と違う』というのです。テニス選手は『感染前と打感が変わった』と言いました。このような話は大学の運動部員からも聞きました」
■微妙な感覚のズレが…
平山氏はさらに続ける。
「例えば、味覚や嗅覚の異常は、コロナ感染により耳、鼻、舌の感覚受容器の機能低下や麻痺が考えられます。運動中に感じる体感の変化については、客観的データではなく、選手の主観に基づいたものからの推論ですが、運動感覚や位置感覚などは、筋肉や腱、関節などの感覚受容器で感知する。そこが何かしらの影響を受けるのではないか。コロナ感染の後遺症の有無や症状は人によって異なります。丸選手の不振原因がそうだとは言えませんが、プロ野球選手の動体視力や、目と身体の協応動作などは非常に優れています。コロナの感染前と微妙な感覚のズレが生じていたとしても、不思議ではありません」
強靱な体力をもつプロ野球選手に関して、「コロナワクチンの副反応も感染の後遺症も心配ありません」という専門家は今のところいない。