著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

大谷に沸いたエンゼルスは「観客動員数」では負け組…二刀流の活躍でもファン呼び戻せず

公開日: 更新日:

 今シーズンはコロナ禍が終息しない中で開幕したため、メジャーリーグ全体で見ると1試合当たりの観客動員数は1万8652人。一昨年に比べ(昨年は無観客)34%減少した。

 この数字だけ見ると、どの球団も観客減に苦しんだように見えるが、実際は、コロナのダメージからいち早く立ち直った勝ち組球団と、立ち直れずに不入りにあえいだ負け組球団に分かれる。

 勝ち組はホワイトソックスとパドレスだ。各球団の立ち直り度を測る目安になるのは、入場制限が解除された後の観客動員数だ。ホ軍は解除後の平均入場者数が2万7203人で一昨年比32%もアップ。同様にパドレスも3万6657人で、一昨年比24%増加した。この2球団はオフに大掛かりな補強を行ってファンに大きな期待感を抱かせることに成功。加えてシーズン序盤から首位争いに食い込んでいたため、6月に入場制限が解除されると、ファンが球場に押し寄せてくるようになった。

 ここ数年メジャー一の観客動員数を誇るドジャースも勝ち組である。6月15日に入場制限が解除された後の平均観客動員数は4万7440人で、一昨年(4万9066人)とほぼ同じレベルに回復した。ド軍のあるカリフォルニア州はコロナ感染が再拡大し、7月下旬から9月上旬にかけて連日1万人を超す感染者を記録。7月末のトレードで超大物シャーザーとT・ターナーを補強しファンの期待感を常に高いレベルに保つことに成功したため、シーズン終了まで観客数が4万人を割る日はほとんどなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した