広島“複数年契約ラッシュ”の不安…ビッグボス、ノムさんは「百害あって一利なし」と警告
14日、広島が国内FA権を取得していた大瀬良大地(30)と3年総額8.1億円の大型契約を結んだ。先月には、同じく国内FA権を取った九里亜蓮(30)が3年総額6.5億円で残留。球団は主力の流出阻止に成功した形だ。
引き留め料もあるが、最近の広島はずいぶんと羽振りがいい。ソフトバンクや巨人と比べれば見劣りするものの、2021年の12球団総年俸ランキングは5位。長く薄給のイメージを持たれた広島だが、リーグ3連覇を達成した18年の翌19年に9位から5位に浮上。Bクラスに戻った20年も4位と高水準をキープしている。
ここ数年は主力選手が立て続けにFAを取得し、複数年契約ラッシュが発生したのも水準アップの要因だ。その一方、「弊害」も散見されている。
会沢翼(33)は国内FA取得の19年オフに3年契約。2年目だった今季は正捕手ながら故障で2度戦列を離れ、70試合、3本塁打と不本意なシーズンだった。田中広輔(32)は国内FA権取得の20年オフに2年契約。しかし今季は打率・206と沈んだ。好成績だったのは、来季が4年契約3年目の菊池涼介(31)くらいだった。