元楽天のメキシコ人右腕には厳罰下ったが…大リーグ「治外法権」の仰天
2010年の大晦日には当時オリオールズに在籍していたアルフレード・シモーンが年越しパーティーでピストルを見せびらかしていたときに銃が発射され、近くにいたいとこが即死、17歳の弟が重傷を負う事件があった。
シモーンはその場から逃走したが、先輩のフリオ・ルーゴに説得されて警察に出頭。直ちに留置場にぶち込まれた。この事件は過失致死罪が適用されると思われたが、腕利きの弁護士を雇って無罪工作をした結果、3カ月拘束されただけで釈放され、直ちに出国してチームに合流することも許可された。その後、シモーンは順調に出世し14年には15勝、15年には13勝をマーク。14年には一夜妻にした女性から強姦罪で告訴されたが、キャリアに影響を与えることはなかった。
一昨年9月にはパイレーツのゴールデンルーキーとして注目されていたオニール・クルーズがドミニカに帰国中、パーティー出席後に飲酒運転して3人乗りのバイクと衝突、男女3人が即死する事故を起こした。米国では飲酒運転で3人死者を出せば、どんな理由があっても長期の懲役刑になるので、米国のスポーツメディアの多くは、いくらドミニカでも今回は有罪で来年のキャンプには参加できないだろう、と見ていた。
しかしクルーズ側の弁護士が、相手のバイクは無灯火で、クルーズは酔いからさめていたと主張。それが通り、無罪放免。キャンプに元気な姿を見せた。