高安が無傷で9連勝の快進撃も…賜杯への不安は腰の爆弾より“ガラスのメンタル”
初日からただひとり、9連勝と快進撃を見せている高安(32)。21日は碧山に苦戦しながらも押し出し、賜杯レースの先頭を走っている。
高安といえば腰痛持ち。過去には腰を痛めて途中休場したこともあった。それだけに負担をかけないためか、今場所は速攻相撲が目立っていた。
それがこの日は40秒という今場所の自身にとって長丁場の相撲。高安は腰以外のケガも多く、両足にも不安を抱えている。長い相撲が続くと、それこそ好調一転……となりかねない。
だが、ケガと同じかそれ以上に不安なのがメンタルだ。昨年3月場所も10日目の時点で単独トップの9勝1敗。次点の照ノ富士(当時関脇)らは3敗しており、高安のVロードを阻む者は皆無と思われていた。が、11日目に正代に負けて2敗に後退すると、すっかりガチガチになってしまい、13日目から3連敗。10勝5敗でV逸どころか三賞すら逃した。
当時から、角界では「兄弟子の稀勢の里(現二所ノ関親方)ともどもメンタルが弱い」と言われていた高安。成長した姿を見せてくれるといいが……。