日ハム新庄監督“佐々木朗希封じ”に秘策あり…野村克也式「弱者の戦法」で術中にハメる
「全員セーフティーバントをさせます。楽しみでしかない」
17日に対戦予定のロッテ・佐々木朗希(20)に対し、こうぶち上げたのが日本ハムの新庄剛志監督(50)だ。
佐々木朗希は10日のオリックス戦で完全試合を達成。史上最多の13者連続三振、同タイの1試合19奪三振の偉業も成し遂げた。
普通にやっても打ち崩すのは困難とはいえ、当然ながら打者全員がバントをするというのは非現実的。新庄監督の発言を「冗談」と報じたスポーツメディアもあった。
しかし、そこはオープン戦から奇策を連発してきた指揮官だけにジョークとは言い切れない。というのも、新庄監督が恩師と慕った野村克也氏は「固定観念は悪、先入観は罪」として、弱者の戦法をうまく活用した。そのひとつが「ブラフ」だ。
■1995年のイチロー封じ
代表例が1995年のヤクルトvsオリックスの日本シリーズだ。
ヤクルトの野村監督は「イチローを攻めるには、内角に始まり内角に終わる。いかにインハイを攻め切れるか」と、メディアを通じて公言。しかし、いざ開幕すると外角を軸にした配球をバッテリーに徹底させ、4戦目までイチローをわずか3安打、打率.188に抑えた。