前出の川端氏が続ける。
「広島同様に巨人打線がつながりを欠いているのは、不安定な救援陣と無関係ではないでしょう。昨年巨人が秋に10連敗しましたが、リリーフ陣の差が出るのは、先発を含めた投手陣がへばってくる夏から秋にかけて。この先、よりリリーフ陣の重要性が増す。ヤクルトのように優勝を狙うチームは、救援陣が安定していて、打線との相乗効果で勝利を重ねている。広島と巨人は似たような状況で、森浦と平内を中心とした『八回の男』を確立した方が、2位の座に近くなるといえるでしょう」
史上最速でマジックが点灯したヤクルトの背中は見えないが、球宴前に早くも「2位レース」が幕を開けた。