楽天育成ドラ1宮森智志が初プロ白星 年俸250万円“格安右腕”の勝利に石井GM兼任監督も格別
楽天の育成1位・宮森智志(24)が7日のソフトバンク戦でプロ初勝利を挙げた。
1点を追う五回に2番手で登板し、主砲の柳田悠岐を左飛に打ち取るなど1回1安打無失点と好投。直後の六回にチームが逆転し、白星が転がり込んだ。育成出身の新人で勝利を挙げたのは史上4人目の快挙だ。
広島出身の右腕は呉商から流通経済大へ進学するも、大学4年時は指名漏れ。四国IL・高知では主に先発として活躍し、支度金300万円、年俸250万円でプロへの扉を開いた。
■二軍の開幕守護神に抜擢
今季はキャンプから首脳陣にアピールを続け、二軍の開幕守護神に抜擢されると、3、4月で9セーブをマーク。二軍の3、4月度の月間MVPを獲得した。二軍では24試合登板で17セーブを挙げただけでなく、フレッシュ球宴やU23選抜(チーム事情により辞退)に選出されたことも認められ、7月30日に年俸430万円で支配下登録された。
チームはこの格安右腕の好投もあり、今季ペイペイドーム7試合目にして初勝利。首位西武とのゲーム差を3.5とした。
石井監督はGMを兼任し、アマ選手を発掘、獲得する立場でもある。“鬼門”でようやく勝てたこともあり、格別の1勝となった。