岡田阪神“飼い殺しNO”への転換で狙う電撃トレード第2弾 江越・斎藤放出の次は二遊間にメス
その最たる例が17日にポスティングによるメジャー挑戦を容認された藤浪晋太郎(28)だ。
以前から多くの球団が水面下でトレードを打診。環境を変えたがっていた藤浪本人もかねてメジャー挑戦したい意向を球団に伝えていたが、ここにきて一転、藤浪の希望を受け入れた。セ球団の編成担当は「身体能力が高い江越も藤浪同様、他球団が欲しがっていた選手。12月には『現役ドラフト』がスタートする。人材の流動化の流れを突き付けられ、ようやく重い腰を上げたのでしょう」と指摘する。
新監督の意向もある。日本ハムから獲得した渡辺と高浜は、岡田監督が補強ポイントに挙げていた「二遊間を守れる右打者」「強打の右打者」に合致する。さらに2人は高卒出身。岡田監督は常々、「高卒のレギュラーがいない。二軍から高校生が上がっていない」と憂慮していた。19年ドラフト2位の井上(21)や、18年ドラフト2位の小幡(22)ら、高卒選手の刺激にもなるだろう。
■二遊間は再構築
そんな中、球団周辺は「第2弾もある」とザワついているという。岡田監督は、チーム再建に向けて「守りの野球」を掲げている。評論家時代、「キャッチャーと二遊間は打たなくていい」(鳥谷敬とのユーチューブでの対談)、「ショートは8番でええから、まず守備やわ」(デイリースポーツ)などと話していることから、二遊間は定位置を確約せず、一からつくり直すはずだ。