楽天ドラ1荘司康誠を「パワプロ」でその気にさせた 航空サービス会社社長の父親の願い

公開日: 更新日:

 荘司は小学2年生で地元の少年野球チーム、青山あらなみに入団。当時から大柄だった体格を生かしてエースで4番を打っていたが、中学時代に所属した新潟西シニアでは成長痛なども重なり、ほとんど試合に出ることがなかった。

 3年夏に日本選手権(8強)に出場したとはいえ、投手ではなく、控えの外野手としてだった。新潟西シニアの青山准監督が言う。

「背は高かったけど、ケガが多くてね。腰にコルセットを巻きながらやっていた時期もありました。野球強豪校からのスカウトは来ず、進学校の明訓には一般受験で入ったと記憶しています。当時は野球を続けるかどうか悩んでいたんですよ。指導者をしていると、『この子はプロに行くだろうな』なんて思ったりしますが、荘司は……。高校で体ができてきたら、夏の県大会で1、2勝するくらいの投手にはなるんじゃないかなと(笑)」

 荘司の才能は後に開花するが、見守り続けてきた聡さんもサラリーマンとして一つのゴールにたどり着いた。新潟交通で所属していた「航空部」が04年に子会社化され、新潟航空サービスが設立。同社に出向した聡さんは当初、国際便のチェックイン係をするなど現場の最前線に立っていたが、徐々にマネジメントを任されるようになり、16年に代表取締役社長に就任した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ