DeNA1位・松尾汐恩の父が明かす 息子からの「非通知」着信を圏外の職場で心待ちにした
パート勤務で家計を支える母の美和さん(44)も、「(横浜に行くけど)連絡が取れるようになるので、その分、安心ですね。大阪桐蔭時代は携帯もなかったので遠い感じがしていましたから」と話す。
3年夏で退寮した息子は弁当持参で通学。すると、体重はどんどん増えて83キロにまで増量した。
「もともと食の細い子だったので、一気に詰め込んで食べる感じでした。(今年9月のWBSC U18ワールドカップの出場で)アメリカに行ったときは食事が合わなかったのか体重が落ちたんですけど、そのあとまた9キロくらい太った。それでも、体重を増やす感覚と減らす感覚が自分で分かるようになったみたい。歯ごたえのある食べ物が好きで、お菓子もスルメが好きでした」
噛めば噛むほど味が出る捕手に成長できるか。
▽松尾汐恩(まつお・しおん) 2004年7月6日、京都府生まれ。小学1年のとき父が幼少期に通っていた「精華アトムズ」で野球を始める。このときは投手だった。中学時代に在籍した「京田辺ボーイズ」ではリーダー的存在のまとめ役。中3の夏、ボーイズ日本代表として世界大会に出場し、3番打者として世界一に貢献する。大阪桐蔭で1年秋からチーム事情により捕手に転向。扇の要として4季連続甲子園出場。高校通算38本塁打。右投げ右打ち。身長178センチ、体重76キロ。