DeNA1位・松尾汐恩の父が明かす 息子からの「非通知」着信を圏外の職場で心待ちにした
「そら土地柄、阪神ファンでした。でもファンとしては(2004~08年に監督を務め、今オフ監督に復帰した)岡田(彰布)さんのイメージがあんまり良くなかった(笑)。最近は息子のことで忙しくてプロ野球も見ていなかったので、すでに気持ちはDeNAに揺らいでいます」
■仕事場に入るとつながらない携帯電話
太志さんの仕事が始まるのは朝8時。時折そのタイミングで携帯電話に「非通知」と表示された着信が入る。相手は大阪桐蔭で寮生活を送る息子から。大阪桐蔭は携帯電話の使用が禁止されている。
「実家に帰ってくるのは正月の1週間だけ。声を聞けるのも、たまに朝8時前に公衆電話からかかってくる非通知電話だけです。この電話が取れなかったら終わりなんですよ……。仕事場に入ると、工場が鉄骨で圏外になってしまうので、取り逃してしまうことも結構あって、あとから通知を見てガッカリ。取れたとしても、シャンプーがなくなったから送ってくれとか、事務連絡ばかりなんですけどね。寮からの電話は寮長が聞いてるから雑談もできないんです。今は(引退して)通いになったので、息子と話す機会も増えました」