ロッテ3位・田中晴也はマイペースな野球小僧… 昼過ぎから日暮れまでの練習に父は悲鳴
田中晴也(18歳・投手・日本文理高)=ロッテ3位
生まれたときの体重は厚生労働省の発表する男児の平均よりも1キロ以上重い4105グラムだった。
身長186センチ、体重92キロと高校生離れした体形で、最速150キロの直球を武器に、高2から夏の甲子園に連続出場した。
「身長はたぶん私のDNAを受け継いでいます。私の母方の家系はみんな背が高く、叔父たちは180センチを超えています」とは、自身も186センチの父・政弘さん(46)だ。
■かつての好敵手が指導者
政弘さんは新潟・長岡工高でエースとして活躍し、3年夏は県ベスト16。最後の相手はいま、息子が在籍する日本文理だった。
「まさか負けた高校に息子が入ることになるとは(笑)。日本文理の投手は元ヤクルトの本間忠さんで、今は息子の指導をしてくださっている。不思議な縁です」(政弘さん)
高校卒業後にOA機器の販売会社に就職。営業の仕事をする政弘さんは体を動かすのが趣味だった。仕事終わりに職場の同僚とランニングをしたり、近場の体育館を借りてさまざまなスポーツに打ち込んだ。