駒大エース・田沢廉の行く末は? 箱根駅伝“歴代スター選手”のその後、日体大OB谷口浩美は超レアケース
2代目・柏原竜二(東洋大)も5区で4年連続区間賞を取り区間記録を3度更新。3度の総合優勝に貢献し、富士通入りしたが、故障が続き27歳で引退。2015年青学大初優勝の立役者、3代目の神野大地は今もマラソンで2時間10分切りがやっとだ。
伸び悩んだ箱根のスターは山の神だけではない。山梨学院大の中村祐二は94、95年に3区、1区で区間賞を取り、チームは連覇。95年びわ湖毎日で優勝し、同年の世界陸上のマラソン(12位)で日の丸を背負うも、実業団ではパッとせず消えていった。
現・立大監督の上野裕一郎(中大)や佐藤悠基(東海大・SGホールディングス=H)は、トラックで世界陸上や五輪に出場したものの世界の壁にはね返された。早大のエースで将来を嘱望された渡辺康幸(現・住友電工監督)も実業団では慢性的なアキレス腱の故障に泣かされた。
東洋大の相沢晃は20年、箱根2区で1時間5分57秒の区間新記録を樹立。史上初めて2区を1時間5分台で走り、長距離界の名門・旭化成に進んだ。同年1万メートルの日本記録を更新(27分18秒75)し、東京五輪に出場したが17位に終わった。