阪神・岡田監督が正月から頭を抱える「抑え問題」…新守護神託す湯浅への不安
湯浅がWBCに選出されると…
岡田監督は05年の優勝時に、ジェフ・ウィリアムス、藤川、久保田の救援トリオ「JFK」を確立。これが大いにハマって、チームの生命線になった。昨季、救援陣が安定感を欠いたのは、絶対的守護神だったスアレスがメジャー移籍し、開幕から抑えを固定できなかったことが大きかった。 岡田監督はすでに、昨季途中から抑えを務めた岩崎のセットアッパー復帰を明言するなど救援陣の再構築を進めているが、問題は岩崎の代わりを誰にするかだ。
日刊スポーツで阪神OBの鳥谷敬氏と対談した際には、新守護神を「湯浅でいきたい」としつつも、「今年は(3月に)WBCがあるやんか。そこで(選出されれば)最初はちょっと流動的になるかも分からんなあ」と不安を吐露。鳥谷氏が「最終的には湯浅投手で考えている、と」と返すと、「うん。最終的には湯浅でいこうと思ってる。まあ、1カ月違うボール投げてたら、おかしなるで」と、湯浅のWBC後の状況次第では、K・ケラーや、新助っ人のビーズリー(27=パイレーツ3A)を起用するプランも考えている。
しかも岡田監督は、湯浅が昨年、プロ入り以来初めて一軍でフル回転した反動も心配している。湯浅がWBCに出場した場合、当面はケラーら助っ人を代役にするプランもあるようだが、抑えがハマらなければ、自身が掲げる「守りの野球」がおぼつかなくなる。公約通り「アレ」を達成するためには、「JFK」に負けないくらいの勝利の方程式を構築できるかどうかにかかっている。