ロッテ吉井監督の育成術にノムさんDNA 佐々木朗希に“倍返し”促す「責任取るから勝負しろ」
「メキシコ戦で失敗して気付いたはずなんですけど、また失敗しちゃいましたね」
佐々木朗希(21=ロッテ)が、18日のDeNA戦で今季ワーストの4失点で2敗目。吉井監督が反省を促したのは、1-0の四回、牧に左前へ同点適時打を許した場面だった。2ストライクと追い込みながら、勝負球のフォークが甘く入ったことがWBCのメキシコ戦で浴びた3ランに重なったのだろう。
六回2死二塁で再び牧に、初球スライダーを左中間三塁打され、これが決勝点に。牧を歩かせて塁を埋める選択肢もあったものの、「こっちが責任を取るので勝負しなさい、と言った。朗希が2回(牧には二回にも左翼線二塁打を打たれた)やられ、やり返すチャンスをあげたい気持ちもあった」とは吉井監督だ。
同じ失敗をした反省を促すと同時に、やられたらやり返せとハッパをかける。吉井監督の選手育成術は、自らの経験に基づくものだ。
現役時代、ヤクルトでプレーした当時の野村克也監督の選手起用は、選手を指導する際のヒントになっていると、吉井監督はかつて、日刊ゲンダイにこう言った。