“痛いかゆい”無縁の大谷翔平がついに悲鳴を…右肘靱帯損傷に続く「右脇腹痛」の深刻度

公開日: 更新日:

 エンゼルスの大谷翔平(29)が右肘靱帯損傷に次いで、右脇腹を痛めたのは日本時間5日のこと。打撃練習中にハーフスイングの形になり、負担がかかったとみられるが、大谷は普段から人一倍、ストイックにトレーニングに励み、食事制限を課すなどして体のことを気にかけてきた。しかも、めったなことでは「痛い」「かゆい」を口にしないにもかかわらず、ネビン監督に「脇腹が痛い」と伝え、急きょ試合を欠場した事実は重い。

 翌6日は痛みが和らいだこともあり、試合出場を直訴したが、ネビン監督は大事を取ってこれを却下。同監督は「わずかに炎症が見られるが、故障と言えるほどのものではない。危機を逃れたようだ」と軽傷を強調し、負傷者リスト(IL)に入れず、今後は患部の様子を見ながら試合出場の可否を判断するというが、状況次第では投手に続いて打者もシャットダウンに追い込まれそうだ。

 脇腹は非常に厄介な箇所だ。カブスの鈴木誠也は2月下旬に左脇腹(腹斜筋)を痛め、WBC出場を辞退。リハビリを経てメジャー復帰までに1カ月半を要した。元メジャーリーガーの川崎宗則氏もテレビ番組で今回の大谷の脇腹痛に関して、「脇腹はかなり重要。走るのにも必要だし、打撃以外のことにも関わる。肘より心配です」とコメントしている。

 スポーツ障害が専門の「メディカルトリート代々木治療室」の若月順院長は言う。

「ハーフスイング時に脇腹を痛めたということは、おそらく急激にバットを止めた反動で余分な負荷がかかったと考えられます。1日経って痛みが和らいだということは、損傷度はそれほど大きくないかもしれません。単純な脇腹の筋損傷の場合、安静にしていれば2~3日で痛みや炎症が治まることもある。ただ、大谷選手は3月のWBCからフル回転でプレーし続けてきた分、疲労の蓄積が懸念されます。実際、8月には右手や左脇腹がけいれんを起こし、右肘の靱帯も損傷した。脇腹は普通にスイングする分にはそれほど負担がかかる場所ではありません。まして大谷選手は筋力、柔軟性が高く、体のケアに余念がない。故障しにくい体にもかかわらず痛めたのは、それだけ疲労が蓄積しているからだと考えられます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    佐々木朗希「開幕メジャー確約なし」のナゼ…識者は《朗希サイドの非常識な要求》の可能性を指摘

  2. 2

    佐々木朗希の「独りよがりの石頭」を球団OB指摘…ダルやイチローが争奪戦参戦でも説得は苦戦必至

  3. 3

    下半身醜聞の西武・源田壮亮“ウラの顔”を球団OBが暴露 《普通に合コンもしていたし、遠征先では…》

  4. 4

    佐々木朗希はロッテの「足枷」だった…いなくなってFA石川柊太の入団がもたらす“これだけのメリット”

  5. 5

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  1. 6

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 7

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 8

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 9

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  5. 10

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース