大谷翔平はエンゼルスと合意せずFA市場へ 絶対条件“二刀流フル稼働”を受け入れる球団は?
カネより強さより何より二刀流
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。
「大谷は条件やチームの強弱よりも投打の二刀流でのフル稼働を何よりも望んでいると思う。年俸が多少、安くても二刀流でのプレーを認めてくれる球団を選ぶのではないか。今年9月に2度目の右肘靱帯を修復する手術を受けた大谷が投手に復帰するのは早くて再来年になる。二刀流として復帰するには最低でも2年を要するだけに、大谷はあえて2~3年契約を結び、二刀流として完全復活した後、再びFAになるという選択をする可能性もあります」
問題は米メディアが予想する球団に本人の希望する二刀流を受け入れる余裕があるかどうかだ。
「二刀流をこなすには先発6人制を敷く必要があります。エース級の登板試合数、イニング数が減るため、ヤンキース・コール、ブルージェイズ・ゴースマンといったサイ・ヤング賞級の投手がいる球団は不可能でしょう。最有力とみられるドジャースにしても来季はエース右腕ビューラーが肘の手術から復帰します。大谷が希望通りプレーできるのは意外にもエンゼルス、ジャイアンツ、メッツなど一部の球団に限られると思う」(前出の友成氏)
大谷本人の要望と球団の需要がマッチするのは難しいというのだ。