前ソフトバンク甲斐野央の意外な心配事…工藤公康元監督も仰天した「投げたがり」気質
本人が「守護神を狙いたい」と言えば、松井監督も「獲得できたのは大きい」とニンマリである。
ソフトバンクにFA移籍した山川穂高の人的補償として西武移籍が決まった甲斐野央(27)。当初、人的補償は和田毅ではないか、といった報道もあり大騒動となったものの、西武はそもそも先発投手が豊富。渡辺GMは「リリーフが大きな補強ポイント」と話し、「(甲斐野は)西武にいないタイプの魅力的な投手」と期待を寄せている。
ソフトバンクOBは「実力も性格も申し分なし。ただし、活躍できるかどうかは右ヒジの状態次第」と言う。
甲斐野は2018年ドラフト1位でソフトバンクに入団。ルーキーイヤーの19年は65試合に投げ、防御率こそ4.14だったものの、セットアッパーの大役を任され、8セーブ、26ホールドの成績を残した。
しかし、翌20年はキャンプで右ヒジの靭帯損傷が発覚。この年は一軍で投げることはなく、以降は投球が不安定になることが増えた。復帰した21年は22試合で防御率4.35。22年は同2.52と復調したものの、春先に制球難など不調にあえいで出遅れ、わずか27試合の登板にとどまった。昨季は46試合で同2.53と活躍したが、やはり不調で開幕一軍を逃している。