野口みずきを育てた名伯楽が徹底解説!マラソンは「選手の特性に応じた仕掛け」が勝負を左右する
「条件が厳しくなるほど日本勢にもメダルの可能性が出てくる」という見方もあるが、スタミナを奪われるのは日本勢も同じだ。終盤に勝負を挑んでも勝算は低いだろう。
今年の大阪国際で2時間18分59秒の日本新記録をマークした前田穂南は、中間地点を過ぎたところでペースメーカーやアフリカ勢より前に出てレースを引っ張ったことが奏功した。アテネ大会の野口も25キロからのロングスパートが金メダルにつながった。男子は大迫傑、女子は一山麻緒と前田穂南が2度目の五輪(マラソン)だが、アフリカ勢に主導権を握らせず、自分のレースをしなければメダルには手が届かないだろう。
崩壊して久しい「マラソンニッポン」の復活はあるか。
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マラソンはパリ五輪をもって五輪競技から抹消される可能性がある。2021年東京五輪では開催地が東京から一転、北海道に変更されるなど“予兆”があったことは記憶に新しい。さらには東京五輪代表の大迫傑もこれを示唆するようなコメントを出し、大きな話題を呼んだ。
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