元代表監督が語る日本男子バスケに“足りないもの”…世界に衝撃を与えても52年ぶり白星ならず
【パリ五輪】男子バスケットボール
世界ランキング26位の日本は同12位のブラジルに競り負け3連敗、1次リーグ敗退に終わった。
試合を前にエース八村塁(26=レイカーズ)が左ふくらはぎの故障で離脱。相手の3点(P)シュートに屈し、前半は44ー45で折り返した。第3クオーター(Q)でジョッシュ・ホーキンソン(29)の3Pなどで巻き返しを図ったが、最終第4Qでエリア外から立て続けにゴールを許して突き放され、100点ゲームで五輪が終わった。
今大会は世界9位のフランス相手に接戦を演じ、大会前にトム・ホーバス監督が公言していた「世界に衝撃を与える」ことはできたものの、1976年モントリオール大会以来、52年ぶりの白星はならなかった。
ホーバス監督は「後半はよく頑張っていい試合になった。このままいけると思ったが、少し足りなかった」と話したが、何が足りないのか。
元日本代表監督の長谷川健志氏がこういう。
「ブラジル戦で終盤に失点を重ねましたが、日本は残り5分にベストメンバーを投入して1ケタの点差で勝つのが理想です。主力選手の出場時間が多く、終盤になかなか理想的な展開に持ち込めないのが現状といえるでしょう。すでにアジアを相手にするレベルではなく、世界を相手に勝つために、今後は主力以外の強化と、欧州や米国大陸のチームとの強化試合をこなして経験値を高める必要があります」
次回のロサンゼルス五輪までに世界との差をどこまで縮めることができるか。