著者のコラム一覧
田尻一郎元ソフトバンクホークス広報

1967年、福岡県出身。86年ドラフト外で南海ホークスに入団。88年に引退し、98年まで打撃投手。その後は、一軍と二軍のマネジャー、広報などを歴任した。2023年オフに退団。一軍出場なし。

《工藤公康の巻》人気トレーニング施設を「あれは嫌いだな」と言ったワケ

公開日: 更新日:

工藤公康

 元監督の工藤公康さん(61)とは、工藤さんがダイエーで現役だった頃からの付き合いです。

 当時、打撃投手だった僕はウマが合うのか「一郎、一郎」と可愛がってもらいました。工藤さんが下の名前で他人を呼ぶことは珍しいようで、年下の広報に「田尻さん、工藤さんに一郎って呼ばれてるんですか?」と驚かれたこともある(笑)。

 東京遠征で翌日の試合がナイターの時は「明日、朝9時半、ホテルのフロント集合ね」と言われ、僕が「何かあるんですか?」と聞くと、工藤さんはひと言、「パチンコ」(笑)。

 ひとしきりパチンコを打つと、今度は「ステーキ食いに行くぞ。他にも誰か呼ぼうよ」となり、若手投手を呼んで水道橋から六本木まで行ったのも、楽しい思い出です。

 そうした遊びもよくしましたが、工藤さんは野球においては自分にも他人にも厳しい人です。監督就任1年目の2015年の優勝は、前任の秋山幸二さんが育てた選手たちの活躍が大きかったのは事実です。でも、その年のオフは「投手陣の練習が足りない」と、自ら練習メニュー作成に案を出し、投手陣を徹底的に鍛え上げた。当時の秋季キャンプは投手が早めに上がり、野手が最後まで練習をしていましたが、工藤さんの改革後は逆転したほどです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇