大谷 3年連続本塁打王に死角なし…指揮官はビックリ「オフに手術した選手とは思えない」
昨年は開幕から通訳の賭博スキャンダルに巻き込まれた。午前中は事件の対応に追われることもあり、睡眠時間を削られることもあったとか。大谷にとって何よりも重要な睡眠を十分に確保できないハンディを抱えながら54本塁打。2位のオズナ(ブレーブス)に15本差をつけ、2年連続でタイトルを獲得した。
二刀流が復活する今季は、休養を受け入れると公言している。
「出られる試合はもちろん出たいと思ってますけど、休養を取って欲しいってときはそれを受け入れ、しっかり休むことに徹したい」とは本人。試合に出たがる大谷が休養を受け入れるのは、メジャー8年目で初めてのことだ。
休養によって打数は減るとはいえ、それが大きく影響するとは思えない。
打者に専念した昨季はともかく、二刀流でプレーしたエンゼルス時代は例年、シーズン終盤にかけて打撃成績は尻すぼみだったからだ。
44本塁打でタイトルを獲得した2023年は8月以降、わずか5本塁打。34本塁打の22年は9月に4本塁打。46本塁打の21年も9月は3本塁打だった。投打にフル回転したことで、シーズン終盤にバテるどころか、23年の右肘靱帯損傷や右脇腹痛のような故障にもつながった。
しかし、休養によって疲労や故障は、ある程度、防げる。フレッシュな状態で打席に立てる分、むしろプラスかもしれない。
かくして大谷の3年連続本塁打王に死角はなさそうだ。