「丁先生、漢方って、おもしろいです。」丁宗鐡/南伸坊著
丁先生は南伸坊さんのホンモノの主治医。大病院で肺がんの疑いをかけられたことで、診察を受けるようになったという。
この本は、南さんの質問に丁宗鐡先生が縦横無尽に答える掛け合い形式。「漢方が西洋医学に負けたワケ」から「漢方で治す風邪」「聖武天皇の漢方薬」「下痢にも便秘にも効く薬」など、興味深い話がわかりやすく書かれている。
漢方はがん、アルツハイマー病、動脈硬化、アレルギーなど、西洋医学が苦戦している病気にさえ有効性が認められ、進化しているという。
入門書のようなタイトルだが、堅苦しいものでなく、楽しみながら漢方のことがわかる。お酒の席でのネタにもなるので、健康な人にもお薦めだ。
(朝日新聞出版社 1400円+税)