怪奇・魔界編
「妖魔軍団」菊地秀行著
淫藤流妖術の直系・宗光は、ルーマニアの西トランシルヴァニアのショギワ山頂に造られた城を訪ねる。城内に保管された1冊の書物を手にした宗光の体の中に、1945年ベルリンの地下壕で新妻エヴァに青酸カリを飲ませ、自らは銃で命を絶ったあの男が入り込んでくる。男の命令で、城内で眠り続けてきた「怪物軍団」が覚醒する。
同じころ、妖魔出現地点を破壊する旅に出た念法の達人・工藤の前に、自衛隊公安部・超常遊撃部隊の隊員が現れる。5人の隊員は、遺伝子工学と精神操作から生み出された超兵士だった。彼らは、妖魔出現地点の破壊の中止と場所の教示を工藤に求めてくる。
往年の名作「妖魔」シリーズ復刻版。
(光文社 700円+税)