「『積極的平和主義』は、紛争地になにをもたらすか?!」谷山博史編著
長年、東南アジアの難民キャンプでボランティア活動にたずさわってきた著者。安倍政権の唱える「積極的平和主義」に真っ向から異議を申し立てるのが本書だ。
NGOボランティアたちが紛争現場で体験してきたのは、どんな名目を掲げようと外国軍の進出が地元民の反発を買う姿。アフガン、イラク、スーダン、ソマリアがその証拠だ。危険の迫った日本人ボランティアを自衛隊が「駆け付け警護」するという安倍政権の説明も実情に照らすと空論だという。(合同出版 1500円+税)