「コーヒーの科学」旦部幸博著

公開日: 更新日:

 コーヒーのなかでも〈モカ香〉と呼ばれる独特の芳香をもっているのが、イエメンのコーヒーだ。この香りは乾式製法によるものだが、同じ乾式製法でもブラジルのコーヒーからは感じられない。ブラジルでは収穫したコーヒーの果実を広大な土地に広げて短期間で乾燥させる。

 だが、イエメンでは自宅の狭い屋根の上で何層かに積み重ねて乾燥させるため、時間がかかり、乾燥ムラや過発酵が生じやすい。それがモカ香を生み出すのだ。

 コーヒーの歴史や成分、おいしさの秘密、家庭焙煎の方法など、コーヒーに関するうんちくが満載。(講談社 1080円+税)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動