「彼女が知らない隣人たち」あさのあつこ著

公開日: 更新日:

 10年前、三上咏子は白梅林団地に家を建て引っ越してきた。夕焼けの風景に見とれていると、子どもの頃、バカ、くず、死ねとののしられた日々が蘇る。だが、今は夫と2人の子との平和な生活だ。

 ある日、ママ友から電話がきた。駅近くの大型商業施設「スカイブルー」で白い煙が上がって、爆発騒ぎが起きたという。塾から帰宅した息子の翔琉(かける)は、あれはテロだと言ってにやりと笑った。翌日、今度は図書館で爆発騒ぎが起きる。咏子の勤務先の鳥鳴縫製所にはベトナム人実習生クエがいる。真面目でしっかりした人なのに、クエが爆発に関わっているのではないかと噂が立つ。

 平穏な日々を脅かされる主婦の物語。

(KADOKAWA 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動