「発注いただきました!」朝井リョウ著

公開日: 更新日:

 人気作家が有名企業から依頼を受けて執筆した作品の集成。

 サッポロビールからの依頼は「『エーデルピルス』というビール名が出てきて、高貴な香りがする、という特徴が入っていれば、エッセーでも小説でもどちらでもOK」というもの。それに応えた作品は「あの日のダイアル」というタイトルで、大プロジェクトのプレゼン結果を部下と待つビジネスマンの正樹を主人公にした小説。居ても立っても居られず、会社近くの店でビールを飲みながら結果を待つ正樹の脳裏に、待つことの大切さを教えてくれた祖父との思い出が蘇るという内容だ。

 その他、森永製菓発注の「キャラメルが登場する小説」や、JA共済からの「介護の日、年金の日にまつわるエッセー」など20余作品を収録。

(集英社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇