「発注いただきました!」朝井リョウ著

公開日: 更新日:

 人気作家が有名企業から依頼を受けて執筆した作品の集成。

 サッポロビールからの依頼は「『エーデルピルス』というビール名が出てきて、高貴な香りがする、という特徴が入っていれば、エッセーでも小説でもどちらでもOK」というもの。それに応えた作品は「あの日のダイアル」というタイトルで、大プロジェクトのプレゼン結果を部下と待つビジネスマンの正樹を主人公にした小説。居ても立っても居られず、会社近くの店でビールを飲みながら結果を待つ正樹の脳裏に、待つことの大切さを教えてくれた祖父との思い出が蘇るという内容だ。

 その他、森永製菓発注の「キャラメルが登場する小説」や、JA共済からの「介護の日、年金の日にまつわるエッセー」など20余作品を収録。

(集英社 990円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出