「宗教2世 サバイバルガイド」正木伸城著
「宗教2世 サバイバルガイド」正木伸城著
著者の父は創価学会のナンバー2だったので、著者は生後2カ月で創価学会に入会させられた。創価中学、創価高校、創価大学に進み、創価学会本部に就職、聖教新聞社の記者となる。
だが、学生時代から創価学会の組織文化が合わず、うつ病になった。「勤行や唱題が最高に価値ある実践」と教えられたが、すぐれて価値あるものは会の専有物ではないと気づく。35歳のとき、学会をやめたいと言うと、父は「おまえに学会の教学を担ってほしい」と頼んだ。だが、著者が「俺の人生は俺のもの」と答えると、父は「わかったよ」と言った。
自分の人生を取り戻した宗教2世の闘いの記録と、「あるある問題」への対処法を紹介する。
(ダイヤモンド社 1540円)