「交渉人・遠野麻衣子爆弾魔」五十嵐貴久著
「交渉人・遠野麻衣子爆弾魔」五十嵐貴久著
仕事で銀座のホテルを訪れた警視庁の広報課員・麻衣子の携帯電話に非通知の着信が入る。シヴァと名乗る男は、10年前にテロ事件を起こし服役中の新興宗教団体の教祖・御厨を釈放するよう、警視庁と交渉しろと麻衣子に命じる。
麻衣子が返事をちゅうちょしていると、窓から見える交番が爆破される。麻衣子は現場から立ち去るシヴァらしき男を目撃。警視庁にもシヴァから麻衣子としか交渉しない旨のメールが届いていた。シヴァは要求が受け入れられなければさらに大規模な爆発が起きると警告。タイムリミットは8時間。警視庁は極秘に捜査本部を立ち上げ、爆発物発見とシヴァの逮捕を目指す。一方の麻衣子は時間を稼ごうとシヴァとの交渉に臨む。
犯人との手に汗握る攻防を描くシリーズ第2弾。
(河出書房新社 979円)