ビジネスマン向け無人書店「ほんたす ためいけ」溜池山王駅構内に初出店!

公開日: 更新日:

 出版取次大手の日本出版販売が実証実験として今秋、完全無人書店「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」をオープンする。場所は東京メトロ「溜池山王駅」の改札外8番出口の近くで、駅構内に無人書店ができるのは日本初の試みである。

 購入まで無人で対応する書店は近年増えつつあるが、ビジネスマンが多い当駅の利用者に合わせた選書を行うのが特徴だ。

 例えば、「電車がすいているときに読みたい1冊」には、アガサ・クリスティ著「そして誰もいなくなった」を選出。「人が減るといえばこれ」というバイヤーの気の利いたポップに思わず頬が緩む。

「棚づくりは版元や著者ごとに分けるのが一般的です。しかし当店は無人だからこそ、利用者の感情に寄り添いたいんです。『今って何がアツいんだろう』や『今日は疲れた。気分を変えたい』のようなビジネスマンなら誰しも感じる気持ちにも応えていきたいです」(担当者)

 同社の調べによると、駅ナカの書店は直近2年で17店舗減少し、駅周辺では約120店舗が閉店したという。利用者は多いのにもかかわらず、高い人件費と家賃が経営を圧迫しているという問題を解決する新しい書店モデルとしても期待されている。

 オープンは9月中旬以降。「読書の秋」がアツくなりそうだ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…