ビジネスマン向け無人書店「ほんたす ためいけ」溜池山王駅構内に初出店!
出版取次大手の日本出版販売が実証実験として今秋、完全無人書店「ほんたす ためいけ 溜池山王メトロピア店」をオープンする。場所は東京メトロ「溜池山王駅」の改札外8番出口の近くで、駅構内に無人書店ができるのは日本初の試みである。
購入まで無人で対応する書店は近年増えつつあるが、ビジネスマンが多い当駅の利用者に合わせた選書を行うのが特徴だ。
例えば、「電車がすいているときに読みたい1冊」には、アガサ・クリスティ著「そして誰もいなくなった」を選出。「人が減るといえばこれ」というバイヤーの気の利いたポップに思わず頬が緩む。
「棚づくりは版元や著者ごとに分けるのが一般的です。しかし当店は無人だからこそ、利用者の感情に寄り添いたいんです。『今って何がアツいんだろう』や『今日は疲れた。気分を変えたい』のようなビジネスマンなら誰しも感じる気持ちにも応えていきたいです」(担当者)
同社の調べによると、駅ナカの書店は直近2年で17店舗減少し、駅周辺では約120店舗が閉店したという。利用者は多いのにもかかわらず、高い人件費と家賃が経営を圧迫しているという問題を解決する新しい書店モデルとしても期待されている。
オープンは9月中旬以降。「読書の秋」がアツくなりそうだ。