「はがきの名文コンクール 第8回優秀作品」はがきの名文コンクール実行委員会編
「はがきの名文コンクール 第8回優秀作品」はがきの名文コンクール実行委員会編
「私がもし死んだらこの写真をお葬式に飾って」が口癖だったおばあちゃんが102歳で死去。お葬式に使った写真はとてつもなく若い頃の写真で、みんな爆笑。おばあちゃんに会ったら言いたい。「写真若すぎ」。〈大賞・吉村さやか.45歳〉
重度の脳梗塞で入院中の夫が、付き添いの看護師の名札に「しのぶ」と書いてあるのに、「きょうと」と読んだという。ぴんときた看護師が「じゃあ神戸は?」と聞いたら、嬉しそうに「な、ぎ、さ」と答えた。夫の十八番は「昔の名前で出ています」だ。夫の茶目っ気は健在だった。〈五木寛之賞・東山増子.75歳〉
ほかに、孫の入学祝いに亡くなった夫が手作りした机の裏に、「祝・学ぶは人となる」と書いてあったのを見つけた話など、はがきにつづられた131の名文を紹介。 (NHK出版 1100円)