毒蝮三太夫が明かすジジババ連呼の“毒舌”でも愛される秘密
■「ババア、まだ生きてたか!」
中継後、毒蝮は囲み取材に応じた。
「やっぱりみんな人恋しいし、笑いたいんだろうね。年寄りにとってはそれが長生きの秘訣なんじゃないかな。俺は下町育ちで、庶民中の庶民なんだ。ラジオという決して大メジャーじゃないメディアだからこそよかったんじゃないかな。いわばスキマ産業でさ。でも、皆さんに国民的番組みたいに言っていただけるので、やめるに、やめられないのよ。最近は歩くパワースポットって言われてるんだ(笑い)」
ジジイ、ババアを連発する毒舌が人気だが、その秘密についてはこう答えた。
「始めたころは30代だったけど、今は俺がジジイになっちゃった。でもジジイ、ババアは下町では決して蔑称じゃないんだよ。俺は決して“クソババア”とは言わないよ。たぬきババアとは言うけどね(笑い)。最近はババアって言ってくれとか言われるんだよ。ババアと言われて笑っていられるのは、了見の広い人なんだ。マムシに噛まれちゃ、しょうがねえなってな」
現在は介護に関する番組や講演の仕事も多い毒蝮。客いじりの域をはるかに超えた名人芸だ。