600万人が悩む びりびりジンジンは「神経障害性疼痛」だ
帯状疱疹(ほうしん)が治った後に痛みが続く人もいる。持続的に焼けるような感覚や、「ヒリヒリ」「チカチカ」という痛み、触れるだけで痛みを感じる「アロディニア」という状態に苦しむ人も。
「ほかに座骨神経痛や脊椎管狭窄(きょうさく)症による痛みも神経障害性疼痛の一種です。痛みが長期間続く、電気が走るような痛みを感じる、痛みに波があるなどの症状があれば、それは神経の痛みかもしれません」(※表参照)
■ペインクリニックを受信
我慢できないほどの激痛ではないため、放置する人も少なくない。しかし……。
「痛みが全身にまで広がり動けなくなったり、うつ傾向が出て精神的に落ち込んでしまったり、心身ともに悪影響が出てきます。痛みを引き起こしているもとの病気も当然悪化しますね。がんの腫瘍が神経を圧迫して痛みを発している場合もありますから、注意が必要です」
身に覚えがある人は、ペインクリニックを受診するのがベスト。
「その痛みが一体どこからきているのか明らかにする必要があります。中には精神疾患からくる痛みや、脳卒中などによる中枢神経の障害からくる痛みもありますから、そうなると治療方法も変わってきます。