早期がん発見容易 最新機器「NBI内視鏡システム」の実力

公開日: 更新日:

「早期がんの発見」を最大の目的とする最新の内視鏡機器「NBI内視鏡システム」が注目されている。対象は、咽頭・喉頭がん、食道がん胃がん大腸がん。5年前から導入している「方南みどりクリニック」(東京・杉並区)の谷口将太郎院長に話を聞いた。

■粘膜の表面構造や毛細血管がクッキリ

 NBI内視鏡システムの「NBI」は、「Narrow Band Imaging」の略。日本語に訳すと「狭帯域光観察」となる。

「2つの短い波長の光を粘膜に当てることで、通常の内視鏡検査では分かりにくい粘膜の表面構造や毛細血管をはっきりと映し出すことができます。がんがある部分は、粘膜の表面構造や毛細血管が正常部分(がんでない部分)とは異なっているので、がんが浮かび上がって見えるのです」

 これまでの方法では見落とされていたかもしれない微細な変化、つまり早期がんをNBI内視鏡システムでは発見できるのだ。

 さらに、2つの短い波長の光に加え、緻密な観察を可能にする拡大内視鏡も搭載している。これによって、病変を70~80倍に拡大し、観察することができる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に