女優・高樹澪さん 「片側顔面けいれん」からの回復を語る

公開日: 更新日:

 何をやっても一向に回復せず、「全力で仕事に向かえない自分に居場所はない。ここにいないほうがいい」と、ますます自分を追い込み、44歳で一時女優を休業することにしました。

 休業中に一般企業に勤めたことが転機になりました。同僚の女性が「それ、脳神経外科で手術できるわよ。ウチの親戚の男の子も頭に大きな腫瘍があったけど、有名な先生に頭を開いて腫瘍を取ってもらったら治ったわよ! それにね、頭蓋骨は痛点がないから痛くないんですって」と教えてくれたのです。「痛い」「死ぬ」といった手術のイメージも根本的に間違っていたことに気付かせてくれました。

■10年近く悩んだのに、あっけなく

 その方に紹介していただいて、立川病院(当時)の清水克悦先生の診察を受けると、原因は、脳幹にある顔面をつかさどる神経と動脈が癒着していて、血のドクンドクンという流れが神経に当たり、けいれんを起こしていたことだとわかりました。そこで問題の神経と血管を剥離させ、間に緩衝材となる髄膜を入れる手術を受けることになったのです。

 清水先生の「(頭蓋骨を)開けたら意外に簡単だよ」という言葉と、瞳の奥の説得力に手術を決意しました。発症から10年近く経っているし、年齢的にも早い方がいいとのことで、2週間後に行われることになりました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末