いつ、どんな姿勢がいい? 正しい「家庭血圧」の測り方
腕は強く伸ばしたりせず、上腕の位置を心臓と同じ高さに置く。測定する場所が心臓より低いと血圧は高めに、高いと低めに出る。
「手の指や手首で測るタイプはコンピューターによって計測部位による誤差を修正します。ただ、メーカーによりその修正の度合いが違ううえ、動脈硬化が進むと正しい値が出しにくくなります」
起床後の測定は排尿後に行う。トイレを我慢すると血圧が高く出る恐れがある。むろん、服薬・食事前に行う。夜は入浴、食事に関係なく、寝る前に測るだけでいい。
高血圧の診断基準は、病院では「140/90mmHg」、家庭では「135/85mmHg」。食事や運動をしても基準を超えた状態が続くようなら、医師に相談するといいという。
「脳卒中や心筋梗塞が怖いからといって、高いお金を払って定期的に病院で検査を受ける前に、家庭でできることがあります。それが家庭血圧の測定です。これを地道に行い、その異常を察知することが命を救うのです」
さあ、今日から実行だ。