胃がん経験した横島亘さん 「患者は黙ってちゃいけない」

公開日: 更新日:

 思えば、最初の手術から退院までずっとスッキリせず、調子が良くなかったんですよね。でも、手術が初めてだったから、その調子の悪さが異常なのか、一般的なことなのかが判断できなかったんです。看護師さんに「大丈夫ですか?」と聞かれたら、よほどのことがなければ「はい」と言ってしまうし、退院後の痛みも耐えられないほどではなかったから、我慢してしまうし……。「手術したから良くなっているはずだ」と思ってしまいますしね。

 だから、今言えることは「患者は勇気をもって自分の状態を伝えよ」ということです。わからないことはなんでも聞き、具合が悪いことは強めに訴えた方がいい。昔、“男は黙って○○ビール”なんてCMがありましたけど、患者は黙ってちゃいけません。

 あれから5年が経過しましたが、いまだに声は戻っていない気がします。術前のメタボ体形から15キロも痩せたせいもあるかもしれませんが、胃と一緒にリンパ節も取ったので免疫力がなく風邪をひきやすいし、声もかれやすいのでペース配分が必要です。

 ただ、くしくも次の舞台では、ホスピスで暮らすがん患者のひとりを演じます。痩せた外見を含め、少しは病気の経験が生きるのではないかと思います。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭