大腸がんでの死亡ピークは80代 長期闘病生活を強いられる
死亡数は新規患者数の3分の1。40代まではさほど命の心配をする必要はなさそうです。患者のピークは70代ですが、死亡のピークは80代以上。つまり、闘病生活を数年間続ける人が多いことを示しています。
「人工肛門」は、がんの位置と大きさ(長さ)によって決まります。大腸は1本のチューブですから、患部を切除した後にその両端をつなぎ合わせることができれば、人工肛門は避けられます。盲腸、結腸、直腸の局所的ながんなら、腸管をあまり長く切り取ることはないので、うまくつなぎ合わせることができます。
しかし、がんが広範囲に及んでくると、切り取る長さが増え、残った部分をつなぎ合わせることが難しくなります。また肛門付近のがんは、括約筋(肛門を締める筋肉)を一緒に切除する必要があるため、やはり人工肛門を覚悟しなければなりません。