著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

膵臓がん手術のピークは70代 その後に減少する理由は…

公開日: 更新日:

 男女の年齢別手術件数と新規患者数・死亡数を〈表〉にまとめました。他のがんと同様、若年者が膵臓がんにかかる可能性はかなり低く、とくに20代・30代では、まれなケースと言っていいでしょう。会社の同僚や高校・大学の同窓生で、40代までに膵臓がんにかかったという話はほとんど耳にしたことがないはずです。また、死亡数も限られています。

 患者数が増えてくるのは50代に入ってから。といっても、50代の男性10万人当たり23人、同じく女性10万人当たり13人程度です。膵臓がんを心配して40代、50代で健診を受ける人が大勢います。とくに膵臓がんの腫瘍マーカーは、血液検査で簡単に測定できることから、健診のオプションに組み込んでいる会社もあります。しかしこうした数字を見る限り、あまり神経質に考える必要はなさそうです。

 本格的な膵臓がん年齢は60歳を越えてから。男性のピークは70代で、2012年において約6000人の新規患者が出ています。一方、女性のピークは80代以上になっています。新規患者の実に4割以上がこの年齢での発症です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動