【声帯ポリープ】教師、歌手、アナウンサーが全国から殺到
「声帯の手術は、声帯の構造を熟知していないと難しい。最も大事なのは過剰切除をしないこと。一度切除しすぎると、もう元の声には戻りません」
■術後3~4週間で歌える
術後、4~7日は声を出してはいけないが、手術翌日からリハビリテーションが始まる。入院は4泊5日。この期間に喉の健康や正しい発声習慣を身に付ける「声の衛生」を学ぶ。
そして、声が出せるようになったら再診時に喉に負担をかけない声の出し方などの音声訓練を行う。これらの音声治療は医師が処方して、音声障害に精通している言語聴覚士が担当する。大声を出したり、歌ったり元の活動ができるようになるのは、術後3~4週間後という。
また、同クリニックは反回神経麻痺などによる音声障害に対して、口の中の脂肪を声帯に移植する「声帯内自家脂肪注入術」を国内で唯一行っている施設でもある。
「声がれは、喉頭がんの可能性もあります。加齢による声がれなら、手術せずに音声治療だけでも改善できます。声で悩んでいたら、気軽に相談していただきたいと思います」